エハンさんと行った飛鳥(明日香)巨石群~石舞台2

石舞台を人工構造物か?という視点から見てみるとまた面白い観点が見えてくる。

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これは巨大な2つの天井石を支えるために、楔の石を咬ませて固定し水平を保っている。

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(石舞台の楔石)

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(石舞台の楔石)

微調整は細かく切り込みを入れて大胆そうに見えて繊細に設計、構築されている。

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(直角に切れ込みを入れ、束石を咬ませている)

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(直角に切れ込みを入れ、束石を咬ませている)

自然の石をできるだけそのままの造形を活用しながら、細かいところはその設計意図があるようで微調整を加えたりして水平を保っている。そして、楔の石で何千年も持つように強固な安定性を保たせている。

これは、僕が研究している白石の鼻巨石群の『亀石』に非常に類似していると思う。

以下の写真が亀石。

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(松山・白石の鼻巨石群調の亀石)

亀石は不安定そうに見えて楔の石を咬ませて強固に固定されている。

高さは約4M程度。大きくいうと三つの石を組み合わせていて、間に楔の石や小さな束石などで微調整している。

地元の岩石学の先生はこれを見て「自然の造形」と主張したが、読者はどう思われるだろうか?

「古代にこんな石を運び、組み上げる技術はない。ウルトラマンが居れば別だが。」とのこと。

そうであるならば飛鳥の石舞台遺跡も自然の造形と説明されるはずだが。。

先入観なく普通に思考すれば、細部に人工の跡が見て取れるだろう。

実は亀石は飛鳥の石舞台より一回り小さい。

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(亀石は高さ4M程度。一番重い石で50トンほどか?)

石舞台が古代の人間が構築できたのなら、それより小規模な亀石が構築できない訳がない。
ましてや、亀石の中央にある空洞は正確に冬至の夕日、夏至の朝日を指し示す。

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(亀石の空洞。冬至の夕日、夏至の朝日が通過する)

そして、実は飛鳥の石舞台は奈良の石工、左野勝司さんが橿原考古学研究所との実験考古学でその程度の石なら重機を使わなくても動かせるということを証明してしまっているのである。

古代の修羅と巨大なロクロを使い思ったより少人数で動かしてしまったのである。

さらに冬場に雪があれば摩擦がより一層、小さくなりもっと楽に動かせるのである。

左野さんに直接、話を聞く機会があったが180トンくらいの石なら動かしたことがあると豪語した。

左野さんはイースタ島のモアイの修復工事等で活躍したが世界最強の石工だ。

我々は、古代の技術は現代より非常に遅れていたという先入観に洗脳されていると思うし、「目的を達成するのに一つの方策しかない」と考えるのは浅はかだ。
(いよするに機械が必要だと。)

これらの一種の洗脳(古代日本は非常に遅れていたという固定観念)は、歴史教育やマスコミの偏重報道にも見てとれる。

誰が真実を見えなくさせているのか?

それを打ち破るのは、何の権威にも先入観にも犯されないニュートラルな観察眼だと思う。

全ての常識を疑って、自分のハートに響くのが一番、正解に近いだろう。