岐阜の山中にある5000年前の金山巨石群の3つの特徴!
2024年2月20日のテレビ朝日の謎解き伝説のミステリーで紹介された岐阜の金山巨石群の紹介は秀逸だった。
バラエティ枠ではあるのだが、お笑い要素は一つもなく調査員の徳田志穂氏も淡々と事実を紹介していた。
徳田氏は24年も調査を継続しておりこの天文考古学の分野で調査のベテランである。
その事実の凄さにMCの大田光氏もただただ驚愕していたように見えた。
金山巨石群のどこが画期的なだろうか。
※写真はWikipediaより
※写真はWikipediaより(天文シュミレータ)
太陽の天体観測による暦として機能していること。
TVで紹介されたのは、夏至頃の太陽光の観測方法であった。
積み上げた巨石群で岩屋を構成し、中は少し暗所として光が差し込み判別しやすいように構成している。
日本天文学会ではスポット光型の観測方法と分類している。
光の光跡がスポットライトのように見える。
その地面に映る影の形状で夏至およびその前後、30日を計測していたというのが金山巨石群リサーチセンターの主張である。
夏至頃のスポット光が地面に描く光の形状が一番大きいのである。
2010年の中日新聞では、差し込む光のデータ蓄積によりうるう年も観測することができていたとの調査結果の発表が掲載された。
———中日新聞(2010/3/10)——-
縄文人が暦を知る“天文台”だった説がある下呂市金山町の「金山巨石群」を調査する同市の調査資料室は9日、巨石内に差し込む光のデータ蓄積により、巨石群は1年間の周期とうるう年を観測することができ、太陽暦(グレゴリオ暦)に近い精度がある、とする調査結果を発表した。
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24年もの長きに渡って調査が継続されそのデータが蓄積されているのである。
冬至頃は金山巨石群の一つである岩屋岩陰巨石群の石室の中で観測をおいこなう。
※写真は金山巨石群リサーチセンターHPより
金山の岩屋岩陰遺跡にはある特定の時期、太陽光線がビームのように石室内部の空間に差し込む。
※写真は金山巨石群リサーチセンターHPより
差し込んだ太陽光線は石室奥にある突出した石面に当る。
調査したメンバーはその光が何日から何日まで、どのような形状で当るのかを24年間観測した。
※写真は金山巨石群リサーチセンターHPより
そして彼らは、冬至を真ん中として霜降(10/23頃)から雨水(2/20頃)までの冬季の間、光を観測できることを実証したのだ。
※写真は金山巨石群リサーチセンターHPより
季節の区切りの太陽光の形状と巨石の刻印が一致すること。
金山巨石群の調査発表によると夏至頃の地面に映される太陽光の形状と、巨石群に刻印されている穴の形状が一致しているのである。
それは
夏至の30日前
夏至頃
夏至の30日後
の3つの形状である。
偶然にしては出来すぎだろう。
残留磁化測定法で単なる残留地形ではないことを証明!
花崗岩はマグマが冷え固まって巨大な岩を形成する。
その固まる時に当時の磁力線の方向を記録している。それが、残留磁化だ。
単なる風化侵食による残留地形であるならば、各巨石の残留磁化の方向は一致しているはずである。
しかし、金山巨石群の組み上がった巨石群はバラバラなのである。
この調査は兵庫県立大学が実施した。
人為的に構成したかどうかは判断はしないが、単なる残留地形ではなく、自然を含め何らかの外力が働き石の現在の地点に収まったのだ。
私、個人としての意見では自然にゴロゴロ転がって来たものが、正確な太陽軌道に連動して夏至・冬至という二至二分を示しているということは不自然だと思うのである。
詳細は是非、金山巨石群リサーチセンターのHPをご覧ください。
http://kanayamamegaliths.com/index.html