「聖なる国、日本」(エハン・デラビィ著) ブックレビュー

「聖なる国、日本」(エハン・デラビィ著) ブックレビュー

エハン・デラビィ氏を一般にも有名にしたのはマヤ歴2012年アセンション問題だと思う。

あの頃は、アセンションを取り上げるブロガーも多かった。

しかし、エハン氏はそんなふわふわしたスピリチュアルとは一線を画し、常に地に足を着け行動してきた実践家であると思う。

そんなエハン氏は、哲学、自然科学、医学、日本文化、古代文明、経済社会問題など多くの分野に造詣が深いマルチタレントだ。

その内容の深さ故に、著書は専門的で難解と感じることもままある。

が、この「聖なる国・日本」は、より多くの日本人に向けた平易な表現で書かれていると感じた。

それだけ、今のタイミングで日本、日本人に伝えたいということだと思う。

それは、欧米人が憧れた精神世界。インド、日本と目指してきた”古き良き日本の心・精神”が失われつつあるという恐れである。

この本で、エハン氏は、日本の偉人(坂本竜馬や西郷隆盛、織田信長等々)を例にとり、日本精神の素晴らしさを明らかにするという手法を取らない。

一般の庶民、うどん屋のおばちゃんの華麗な動き、新幹線の販売員の女性の笑顔、誰も見ていない所でも手抜きをしないトイレの清掃員の仕事ぶりなどを例にとりながら日本人の意識の高さを明らかにしている。

言わばそれぞれの職業を天職としたベストを尽くそうとする精神構造だ。

武道、華道、茶道、書道・・・
技術だけではなくて、その道を通じて自己の精神を高めようする道だ。

それらは自然災害も多く、逆に自然の恵みも多いこの日本という類まれな国土で長い歴史を通じて共同体として培われた日本の宝だと。。
それは、大自然の中に八百万の神々を観るアニミズム的心性も含まれる。

それら、古き良き日本精神、日本文化の力を今こそ思いお越し、もっと自信を持って世界に発信するべきだと。

それには「他者(エハン氏自身にも含め)に依存するな。システムに依存するな。政府に依存するな」という甘えの構造を許さない厳しさもある。

「(国籍に関係なく)日本人たらんとする」人にはお勧めの一冊。

カテゴリー: 新たなる発想 パーマリンク