3Dプリンターが解き明かす卑弥呼の魔鏡

三角縁神獣鏡」。魏志倭人伝に魏王が卑弥呼に贈ったと伝えられる銅鏡が現代の技術・3Dプリンターでその機能の一端が解明されようとしています。

もともと祭祀に使われていたであろうということは判明しておりましたがどのように使っていたかは全く検討がついていなかった訳です。

そこに現代の科学の目が入りました。

なんと、三角縁神獣鏡には「魔鏡」の機能があるのです。

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魔鏡(まきょう)は、平行光線ないし点光源からの拡散光線を反射すると、反射面のわずかな歪みにより反射光の中に濃淡があらわれ、像が浮かび上がる鏡(特に銅鏡)である。
(Wikiより)

江戸時代には禁教となっていたキリスト教を密かに崇拝する隠れキリシタンの間で隠れ切支丹鏡が作られ、禁止されたキリスト教の十字架やマリアなどを隠したまま浮かび上がらせ、それを崇拝してきました。
原理としては、平面鏡の鏡面にわずかな(近くでは容易にわからない程度の微細な)凹凸がある。日光の平行光線などを反射させると、凸の部分では光が散乱し暗く、凹の部分では収束し明るくなる。その結果、文様があらわれる、という仕組みです。

微細な凹凸である為、近くでは通常の鏡に見えますが、反射光をあてる先の距離を数メートルほど長くすると文様が見えます。

日本でも魔鏡を作っている会社もあります。
普通の鏡にしか見えない中にメッセージや文様を隠しておくのです。

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葵の御紋を浮かび上がらせる魔鏡

今回、京都国立博物館の村上隆学芸部長は三角縁神獣鏡を計測データから実際の材質に近い形で3Dプリンターで再現。

三角縁神獣鏡が背面の模様を浮かび上がらせる魔鏡の性質を持っていたことを再現してみせました。

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製作をした金属加工会社社長は「研磨技術や合金の知識は現代と同等かそれ以上。機械もない時代、まるで別の人類が作ったようだ」と驚いたようです。

やはり、古代の技術は我々が一般に思っている以上に素晴らしく高度なものがあったことでしょう。


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