天空の城~竹田城で顕在化する問題!

来年の大河ドラマは秀吉の軍師「黒田官兵衛」。僕も好きな武将の一人だ。

官兵衛ともゆかりがあり、現在、その雲海に浮かぶ城壁が『日本のマチュピチュ』として人気のある竹田城。

そこで、観光地化され過ぎることによる問題も顕在化してきている。

大量な観光客によるゴミや史跡へのダメージなどだ。

地元が急激な流入人口の増加に対応しきれないのです。

これは疲弊する地方の活性化に”観光”という資源を活かそうとする地域の人々や自治体・観光業界と歴史、史跡、遺産を静かに守り後世に伝えたいとする地元の方々との間に生じるジレンマです。

どこでも起こりうる問題なのです。

振り返って、僕もイワクラ、巨石文化について広く日本全国、海外にその素晴らしさを拡げたいと考えているが、「観”光”」を強調する僕の手法については磐座学会でも批判がある。

それで、僕のイメージは「観光」から「観”光”」へ。

その地域の輝く文化や、歴史、人々、自然、雰囲気。それらを”光”として位置付けそれらを味わうのが、「光を観る事業」=「観”光”」

なので、量は追わず、訪れる人々が訪れる場所に「最大限のリスペクト(敬意)を表す」その気持ち、意識がないといけないだろう。

それらを造り、それらを後世に伝えようとした先人達への最大限の敬意だ!

その意識があれば、史跡に落書きするとか、ゴミを散乱させるとか低次元の問題はなくなのではないだろうか?

要はシステム(仕組み)の問題は、表面的な問題であり、どこまで行っても内面的な問題に帰結するのではないだろうか。

この記事を読んでそう感じました。

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「軍師官兵衛」でも話題、竹田城が抱える問題とは?

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今年「竹田城」が大きなブームとなっているが、一方で急激な観光客の増加により生まれている問題にも苦しめられている。数年前までは一部の城郭マニアを中心として人気を誇っていたものの年間の登城者は2万人前後。ところが、高倉健さん主演の映画「あなたへ」のロケ地となり、テレビ番組やネットなどで雲海に包まれた幻想的な風景が話題となり、一昨年度は約10万人、昨年度は20強万人、今年度は11月までで40万人を超える登城者となっている。

今年10月からは「観覧料」を徴収しているが、過剰な観光客の増加に整備は追いついておらず、史跡への影響を懸念する声も強い。

 

竹田城とは?

竹田城は、「日本のマチュピチュ」や「天空の城」などと称される人気スポット。2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛にも所縁があることからロケ地にもなっており、来年にかけても人気はますます加速しそうだ。

この城の築城の由来ははっきりと分かっていない。永享3(1431)年、応仁の乱で知られている但馬守護・山名宗全(持豊)によって築城され、太田垣光景を初代城主としたという伝承があるが、その名が広く知られるようになるのは尼子氏、毛利元就、そして織田信長らの間で繰り広げられた攻防の過程である。

天正5(1577)年に信長の命によって播磨に派遣された羽柴秀吉が、弟の羽柴秀長を兵3000とともに但馬に進軍させ、竹田城を攻城したことで、その後は秀長が城代となっている。ただし、この逸話が掲載されている『武功夜話』については信憑性を疑問視する声もあり、近年の研究潮流としてこうした史料が偽書として切り捨てられることはなくなったものの、慎重に検討を行う必要がある。

その後、秀吉に投降した龍野城主・赤松広秀が城主となり、現在の形を完成させた。

 

観光客の問題

観光地化に伴う様々な問題は、後を絶たない。例えば、日本ではこぞって登録が押し進められ、熱狂的にその決定を祝う世界遺産についても同様だ。2004年に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」も、登録前後に一気に観光客が増えたことでゴミの放棄や散乱、木への落書き、損壊など環境破壊が問題となった。また、2008年に登録された石見銀山遺跡も同様だ。これまで、国内ではむしろそれほど高くなかった知名度が、世界遺産の登録によって一気に人が集まり、押し寄せる観光客に遺跡や周辺地域が対処できないまま疲弊し、その後は一気に客足が鈍ったことで、問題だけが残ったというようなケースは後を絶たないのだ。

もちろん、この問題は日本ばかりではない。世界には、世界遺産に登録されながらも戦争や観光客の増加、都市開発によって当初の景観や史跡が破壊されてしまい、ユネスコから警告を受けている遺産が少なくない。その意味で、もちろん地域の疲弊という問題が一方で存在しながらも、安易に町おこしを狙って世界遺産登録運動を進めることで、その後の想定され得る問題を軽視することには慎重にならなくてはいけないだろう。

 

竹田城はどうなる?

竹田城も、近年の観光客増加に対処できないまま、多くの人が殺到する状態が続けば、いずれは周辺地域や史跡自体にしわ寄せがくる可能性も十分にある。この城は、もちろん美しい雲海の風景も素晴らしいが、険しい地形に総石垣の城郭を築いた技術的な面や、安土城に類似した「穴太流」と呼ばれる石積みの技法など、歴史的な価値がいくつもある。

もし、こうした側面があまり注目されないままに、「マチュピチュの雰囲気を手軽に」というだけで人が押し寄せ、そして史跡への悪影響が増えてしまえば、実に悲しいことだ。

その意味で、私たちはこの遺跡が抱えている問題を十分に理解する必要があるだろう。もちろん、素晴らしい史跡に多くの人が注目し、足を運ぶことは喜ばしいことだ。しかしながら、例えば多くの人がやってくるであろう初日の出の時期や、雲海が現れる9月から11月を避けるなどの気の配り方もある。当然のことながら、遺跡の破壊はもってのほかであるし、ゴミの処理などにも気を使いたい。

「日本のマチュピチュ」という表現だけがメディアなどで踊り、それによって一時的に史跡が過剰に消費されるようなことになれば、この素晴らしい場所を残していくことにも影響があるだろう。ぜひ、これから旅行を考えている多くの方々が少しでもこの問題に目を向けるようになれば幸いであり、本誌としても観光地化と遺跡の保存という難しい問題を丁寧に追っていくことができたらと考える。

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