大阪城の石垣石を小豆島より運搬!船着場か?

僕の興味は超古代の巨石遺跡ですが、その構築技術を探る上で動力機械の無い中世、近世の巨石運搬技術も参考になるのではないかと考えています。

特に徳川大阪城は、100トン(蛸石は130トン)を超える巨石を瀬戸内海から運搬されていることは知られており、どのようにして海上輸送したのかは正確には判っていません。

現在、いろんな説が唱えられています。
いよするにたかだか400年前のことですら正確にはまだ定説がないということなのです。

今回、同志社大学の調査グループは一つの研究成果を公表しました。
潮の干満を利用して巨石を積みだしたと推測したのです。

以下、その報告記事です。

——————-読売新聞————–

香川県・小豆島で江戸初期の徳川大坂城築造の際に石垣の石材を積み出した船着き場の遺構が、同志社大文化遺産情報科学研究センターの調査で見つかった。同城の石垣に小豆島産が多いのは知られているが、積み出し港跡の発見は初めて。状況から、干潮時に船に石材を載せ、満潮で船が浮かび上がるのを待って出航したとみられ、同センターは「巨石運搬の謎の解明につながる成果」としている。

 同センターによると、大坂城の石材を切り出した採石場跡(石切丁場いしきりちょうば跡=国史跡)に近い島の東岸で、40~35メートル沖合に二つの岩(幅2~4メートル、奥行き2~3メートル、海底からの高さ3メートル)が並んでいるのに着目。石材の積み出しに関するものではないかとみて、初の海底調査をしたところ、ともに石を2段重ねに積み上げて置いた人工物と判明した。

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 岩と浜の間の海底では、ほかにも人工的に置いたとみられる岩や加工石材が計約50個散乱していた。

 40メートル沖の岩には先端に高さ47センチの石柱が埋め込まれており、舫もやいをつないだとの言い伝えもある。こうした状況から、同センターは二つの岩が石材を積み出す船着き場だったと判断。

作業手順としては
〈1〉満潮時に二つの岩の間に船を入れ、石柱に舫をつないで係留
〈2〉干潮時に35メートル沖合の岩に桟橋を渡し、石材を船に搬入
〈3〉満潮で船が浮くのを待って出航した――と推測している。海底に散乱する岩と石材は桟橋の土台と積み残しの「残念石」とみられる。

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 現在の干潮時は岩の上部がのぞく程度だが、推計では、当時は岩の周りがほぼ干上がっていたという。

 江戸期の石材運搬を示す資料では、伊豆(静岡県)から江戸城の石材を積み出すため船が浜に乗り上げて搬入する様子を描いた「石切図屏風」(神奈川県小田原市郷土文化館所蔵)がある。ただ大坂城は他に例のない150~100トンの巨石があり、どのように積み出したかは不明で、遺構も未確認だった。

 センター長の津村宏臣准教授は「大坂城の石垣は最高峰の石造建築。積み出し遺構は瀬戸内各地にあるとみられ、巨石運搬の実態解明のため調査を続けたい」とし、6日、香川県小豆島町でのシンポジウムで今回の調査結果を報告する。

徳川大坂城 豊臣秀吉が築いた初代大坂城が大坂夏の陣(1615年)で落城した後、徳川幕府が再築した2代目の大坂城。初代の城跡を埋め、西日本の64大名に命じて1620年から築造し、9年後に完成した。天守閣は1665年に落雷で焼失したが、石垣は当時のものが今も残る。現天守閣は3代目で1931年に再建された。

(2013年10月6日 読売新聞)
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岩が二段重ねになっていることが人工物の根拠で示されていますが、「白石の鼻巨石群の三ツ石は3段重ねなっているだけどなぁ」と突っ込みたくなりますが、それはさておき非常に興味深い推論だと思います。

また、当時の海水面についても指摘しています。現在の海水面よりも低かったに違いないということです。そうでないと、その船着場まで運べません。

江戸時代は小氷期という時代があって現在よりも少し寒く海水面が低かった時代があったことが知られています。

松山藩の江戸時代の絵図にも白石の鼻の三ツ石周辺が島のようにでかく描かれています。

現在の海岸線、海水面の高さで、過去を推察すると大きく間違う場合があると思います。
先入観を捨てて、観察する必要があると思います。

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