興居島のカサネ石 目次
天地明察~興居島のカサネ石その1
天地明察~興居島のカサネ石その2
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久しぶりに新しい巨石群の調査をするために高浜から興居島へ渡った。
かねてより気になっていた興居島、鷲の巣海岸にある巨石を確認に行くためだ。
ネット上の紹介の写真等を見る限り、かなり期待を持たせるものであった。
現場に到着すると丁度、干潮で、鷲の巣海岸にある通称「カサネ石」はその全貌を見ることができた。
裸足になって、海に入りカサネ石まで行くと、これが白石の鼻巨石群のプロトタイプ(縮小版・実験版)であるということが良くわかる。
基本的なつくりは同じだ。
僕が注目しているのは巨石群と太陽運行との関連性なのだが、太陽の軌道を測るには、レイラインとしての太陽光が通る空洞かスリット線、あるいは正確な斜面が必要だがこの「カサネ石」にはそれらが全て揃っている。
この「カサネ石」をただの石の集積として見た場合は何も感じないかもしれないが、注意深く観察すると中央に僅か1cmばかりのスリット線が切り込まれていることが判る。
ここの方位度を測ってみると約250~255度の範囲と思われる。
春分には太陽は真西に沈むでの水平線上だと方位度270度に太陽は沈む。
約15~20度このスリット線が南よりということも白石の鼻の三ツ石の観察からよく理解できる。
このスリット線上に丁度、釣島があるから釣り島の山並みに沈むので方位度は少し南下するだろう。
おそらく春分・秋分の釣島へ沈む夕日に合わせて切り込みのスリット線を入れていると推察します。
また、この巨石群に「矢穴」の跡を確認しました。
ただ、これが石材として利用するため石を割ろうとしてクサビ(矢)を打った跡というよりも何か目印とするための矢穴のように思えます。
金山巨石群調査資料室のメンバーのアドバイスより、白石の鼻巨石群が天体観測装置なら近隣にもかならず同じような遺跡があるはずと指摘を受けていました。
その一つの候補が見つかった訳です。
半年後が楽しみですね。期待を持たせます。(^^)/
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