07_忘れられない春分の日

「伊予のストーンヘンジ」~松山・白石の鼻巨石群研究レポート 目次

・01_オーパーツとしての気づき
・02_人工的な仮想ライン
・03_太陽が教えてくれた可能性
・04_光の通り道
・05_絶妙なバランスの亀のような石
・06_人工的な加工の跡
・07_忘れられない春分の日
・08_捉えていた微かな光

※伊予のストーンヘンジの抜粋です。
※順番によんでいただけると幸いです。

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ここ「白石の鼻」が古代の天体観測施設であると直感した私は狙っていました。

春分の日を。

その日は祝日でしたが生憎、納期前の仕事を抱えており夕方まで仕事をしました。五時過ぎに仕事を終えた僕はオーパーツの場所に車を飛ばしました。
「早くしないと、日没してしまう。」と焦りながら。なんとか6時前にその場所に到着。

車を降りるとまん丸の月が観えました。「ツキがある。」とフト思いながら(笑い)。

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歩き始めると、台風並みの強風で風に飛ばされそうになりながら、フェンスを飛び越え、階段を飛び降り突っ走りました。日没は6時11分だからです。(前もって気象庁のホームページで調べていました。)

まるでパルクール(フランスから始まった移動体系)みたいでした。白石の鼻は本当に不思議なのですが、岬の北側と南側では風が全く違うのです。こんな暴風の日でも、神社がある岬の南側は波静かな穏やかな景色を見せるのです。それは、海上前方に存在する興居島が大きく岬に覆いかぶさり巨大な天然の防風壁になっているからです。

神社につくと素早くお参りをし、白龍石に夕日が沈む位置を探しました。日の入りは方緯度270度真西に沈むはずです。

私は方位磁石を片手に観測点を探しました。神社の境内にはないようです。もっと北側の海岸の方から巨石を望んでいるようです。

私は北側の海岸に降りました。途端、風も強風となり、波も1mほどありそうなくらい荒れています。でも恐怖は全くありません。北側に移動するにつれ、夕日がだんだんと巨石に近づいて見えます。

私の推測が正しいようです。少しづつドキドキして来ました。すると前方になにか壁のような巨石と机のような巨石があり、ちょうど風、波も凌げるエアポケットのような場所があるのに気づきました。
(その巨石を私は「観測台」と仮に呼んでいます。)

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(観測台)

そこに、立つと強風も全く寄せ付けません。海岸の波も非常に激しく押し寄せてきますが壁のような巨石が私を守ってくれます。そして、そのポイントから巨石を望むと・・・

「やった。やっと見つけた。」そう、太陽は白龍石に沈んだのです。私は強風の中「アマテラス。ありがとう。」と叫びました。

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(3/20 荒れた海の中、白龍石(はくりゅういし)に沿って沈む夕日)

(余談)
観測台で後ろを振り向くとさっきの月が真後ろに臨むことができました。もしかして、「今、太陽-地球(私)-月が一直線なの?」と大自然(大宇宙)との不思議な一体感を感じました。

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(春分の日、観測台から見た月)

つづく