「縄文夢通信」~古代の太陽ネットワーク

「縄文夢通信」~古代の太陽ネットワーク

予てから読みたいと思っていた磐座学会会長の渡辺豊和先生の「縄文夢通信」を入手し読んでみた。

考察は多岐に渡り面白くて一気に読んでしまった。
副題が「縄文人は驚くべき超文明を持っていた」とのとおりとても壮大な構想で興味深い。

磐座を研究される方は、一読されることをお勧めする。

縄文文明や太古の超文明を理解するには論理思考だけではなくて右脳的な思考も大切だと述べられている。

夢の中でインダス文明・モヘンジョダロ遺跡を空から見た映像が後に、「それと全く同じ図面に出くわした」など不思議現象の話も多いが、建築家らしく地道なデータの検証作業から論理的に公式を導き出す手法は参考になる。

内容のいくつかを紹介したい。

古代日本の中心、大和には大和三山がある。また、日本最古の神社と言われる大神神社のご神体としての秀麗な神奈備山の三輪山がある。

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大和三山の耳成山、天香具山、畝傍山は綺麗な二等辺三角形を作る。畝傍山と三輪山を結ぶ直線上のラインで分割した場合、耳成山と天香具山の丁度中間点(A点)を通る。。

その中間点によって直角三角形を作る。

その各辺は渡辺先生が25000分の1の地図で計測したところ、1200m、2850m、3100mであり。
ほぼピタゴラスの定理の一つ5:12:13(5の二乗+12の二乗=13の二乗、その比率の場合、1200m、2880m、3120m)に当てはまる。

そして、耳成山と天香具山と忌部山(一番左下のポイント)を結ぶ三角形ももっと大きな二等辺三角形を構成する。

また、三輪山と結ぶラインで構成する直角三角形の比率は7:24:25(7の二乗+24の二乗=25の二乗)でこれもピタゴラスの定理が当てはまる。

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●参考
グーグルマップ(奈良にアクセスしてください)

渡辺氏は5:12:13の比率をよく使っていることから、古代メソポタミア文明の技術者との類似性を指摘する。
弥生期以後3:4:5の比率が多く使われるようになるとのことだ。

比較的小さい耳成山と天香具山と忌部山などは人工造山で、三輪山や畝傍山は頂上部を台地上に成形しているだろうと考察している。
(注:私は白石の鼻巨石群でも現在は海岸だが、古代、山の尾根を切り取って台地上にしたと考えている)

またこの三輪山と畝傍山と忌部山を結ぶラインは真東から約60度北よりである。
夏至の朝日の太陽軌道に合せているのは確実だろう。
反対側は冬至の夕日の軌道になる。

巨石文明と太陽との関連性を検証するにはある程度、机上計算すると、あとは実地で観測する以外に手はない。

地形の高低等で微妙に違うのだ。観測位置を特定するには、太陽光が作るラインと差し込む時間を特定する必要があり、それには地道な観測が必要なのだ。

忌部山の交点には八王子神社という神社があるので、恐らく古代からの磐座があるのではないかと思う。
現地の人に夏至の朝日の軌道と磐座の有無等を確認してもらいたいものだ。

渡辺先生は、諸々の検証から縄文時代の縄文尺:単位も推定した。
縄文里として1620m
最小単位は棒を握った時の4本の指の幅7.5cmを割り出した。

大ピラミッドでも古代エジプトの単位として1キュービットを52.36cmと割り出している。
それに基づいて大ピラミッドは設計・構築されているのだ。

渡辺先生は縄文尺および二至二分の太陽軌道から日本全国におよぶ太陽ネットワークを割り出した。それらの交点やライン上に古代からの聖地や神社が重なるのだ。

古代は巨石文明太陽信仰の文明だったと言われている。

その中でも日本の縄文文明は一種特異だ。
エジプトや南米のように巨大な石組みではなく、山がちな地形をうまく利用した自然と調和したような巨石文明だ。

山々にある磐座、鏡岩は太陽光線を利用した光通信網であり、一種テレパシー的にシャーマンが通信するための装置と捉えている。

渡辺先生は自らの経験より光により一種、トランス状態になり潜在意識、そして、それよりもっと奥深くに眠る人類の集合意識にアクセスすることができるのではないかと推定されている。

閃きや予知といったものは、そういったものかもしれない。

インターネットは一種、そういったもののように感じる。
インターネットにアクセスできれば人類の集合知に効率よくアクセスできる。

ググれば大抵の問題解決にアクセスできるのだ。

そして、それよりもっと広大で深淵なこれまでの全ての歴史の知恵が、人類の集合無意識に眠っているのではないだろうか?
それを「夢告」といことで説明されている。

意識研究家のエハン・デラビィ氏も明晰夢への言及や「太陽光線を浴び、自分の中に眠るシャーマンの力を呼び覚ませ」と言われているように思う。

やはり太陽光に一種のヒントがあると思うのだ。

この本は渡辺先生が今から約30年前、1986年に書かれた本だが、千里眼のように現代を見通しているようにも思う。
最後の節をそのまま引用したい。

当時、インターネットはまだ一般には知られていなかったが、この光通信ネットワークがインターネットを指していることは明らかだ。

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「光通信ネットワークが世界を変える。」

いま、光通信による情報ネットワークが全地球を覆うとしている。しかし、それは太古の太陽ネットワークとはまったく異質なコミニュケーションの手段としてのものである。
しかし、私たちはその現代の光通信ネットワークを、「もう一つのコミニュケーション」の手段として利用することのできる可能性を秘めた存在である。私たち一人一人が”自分革命”をとげて「もう一つの現実世界」を見る能力を身につければ、私たちは現代の光通信ネットワークをそのまま利用して、世界を根本から変えることができるかもしれない。

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太陽ネットワークにアクセスし直観を磨き、インターネットをアウトプットにフル活用できれば何か無限の力が湧いてくるような気がする。

磐座は明らかに太陽の遺跡だ!

磐座を通して太陽にアクセスするのが古代の人々の本来の目的だったのではないのか?

その手段は「祈り」だったのか「祭り」だったのか「踊り」だったのか?
それともただただ「観測」だったのか?

いずれにしても太陽に対する驚くべき「感心」と「感謝」があったことは間違いないだろう。

最近、太陽に「無関心」じゃないですか?

下を向いてスマホばかり見るのではなく、顔を上げもう一つの太陽ネットワークにもアクセスしてみませんか?
(日中は目をやられますが、朝日、夕日なら紫外線も弱いはず。)

よしそれなら、古代の「太陽の遺跡」を探検に行こう。

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